鉄道のレールの連結部には場所によって「遊間」が設けられている。この遊間に電気的な端子が施工されているが、この端子の劣化推測をするため、レ
ールの振動測定を行うことになった。
列車の通過時間に合わせてシステムを起動させ、振動測定を行った。
計測はバッテリー計測システムを用いて、遊間の両サイドを3方向計測し、列車通過時の加速度値や衝撃値を計測した。後日この振動を基に、繰返し衝撃試験や各種の耐久試験を行い、劣化の推測を行った。
乳製品を大都市へ輸送する最中に紙パックの破損事故が発生した。長距離輸送中の振動を計測し、輸送中の振動パターンを解析するとともに、振動試験
機上での試験パターンを作成してほしい。
乳製品が出荷される工場から、荷卸し地点までの全振動をトラックの車体、荷台及び製品の部分で計測し、衝撃と落下およびランダム振動に分類した後、
時間圧縮を行った振動試験パターンを作成した。パックの紙質が変更された場合や
新たな製品パックは、この輸送試験パターンで輸送中の振動を再現させる事が可能となり、破損事故もなくなった。
検診車等医療関係車両には高額・精密な機器が搭載されている。これ
ら精密機器類を走行中の振動から安全に保護する防振機構の開発と走行中の振動
パターンを定量化したい。また、その振動に耐えうる機構の提案がほしい。
一般道路、高速道路等の各種走行パターンにおける精密機器各部の振
動を計測し、どの部位にどのような振動数及び振動量が発生しているかを解析し、併せて機器の防振機構・構造を提案した。
海外での絵画博覧会へ日本から著名な絵画の輸送が委託されている。
使用する梱包荷姿を決定するため、絵画の固有振動を事前に解析し、梱包荷姿での評価加振試験を実施したい。
絵画の専門スタッフとともに、絵画の固有振動数を測定した。測定はレーザ変位計を用い、絵画のモードと固有振動数を算出した。その後、モード計算
値のデータを基に梱包荷姿を決定し、評価加振試験を行った。因みに絵画の評価額は当時の金額で54億円であった。